vol.132
春眠、暁をおぼえず
大分、暖かく春らしい気候になってきましたね。十分睡眠をとったのに、
ぽかぽか陽気についうとうと・・・なんて方も多いと思います。
朝、暖かくなったので布団から出やすいはずですが、2月の一番寒いときよりも起きるのが辛くなっているという方もいらっしゃるのでは?
春は皆、眠いのです。では、なぜ春になると眠くなるのでしょう?
 答えは「春」だからです。夏は、蒸し暑く寝苦しいし、冬は寒くて、とても寝ていられませんよね。
秋は、春に似た気候ですが、冬から春になるよりも、夏から秋になるほうが、日照時間の変化が少ないのです。
 春になると、日照時間が急激に増え、新陳代謝が活発になります。代謝が活発になると、体のすみずみまで血液がまわり、お腹も空いてきます。たくさん食事をとれば、消化のために胃腸に血液が集まります。そうすると、本来なら脳へまわされるはずの血液が不足してしまい、脳がエネルギー切れになって眠たくなってしまう、という訳です。

 じゃあ、ごはんの量を少なくすれば良いかっていうと、食べる量を減らせば、脳だけでなくて体全体がエネルギー不足になってしまいますから、
それはよくありませんよね。
 眠くなるにはもうひとつ理由があります。それはビタミンB群不足です。
私たちの体のなかで脂肪や糖分をエネルギーに変えてくれるビタミンB群。
体の働きが活発になる春は、ビタミンB群が不足気味になって、
だるさや疲れを感じやすくなるのでは?と言われています。
 これ以外にも春に眠くなる理由はいろいろ考えられているみたいですが、
季節の変わり目はただでさえ体調を崩しやすいとき。
栄養バランスを整える意味でも、ビタミンBを意識して取りいれて、
春の眠気も気持ちよく吹っ飛ばしてしまいましょう。

ビタミンBが多い食物は、豚肉、玄米、納豆や豆腐の原料である大豆、ごま、サバ、レバー、
ブロッコリー、ほうれん草などがあります。
手軽に補えるサプリメントなんかもチェックしてみてください。

松鹿 大平


ランニングが体に良い理由

 最近は、気候も暖かくなり何かと体を動かしやすくなってきました。冬場外に出るのが嫌で部屋にこもりっきりでなまっている体を今の時期に動かしてみてはいかがでしょうか。
 そこで、私はジョギングをおすすめします。
 なぜならランニングは生活習慣病を予防するからです。私たちは休みなく呼吸することによって、
空気中の酸素を体内に取り込んでいます。その酸素は、体内で脂肪や炭水化物を燃やしてエネルギーを作り出しています。こうして作り出されたエネルギーは、私たちが生きていくために使われ、体内に酸素を取り入れなければ正常に働くことはできません。

肥満、高血圧、動脈硬化、糖尿病、痛風。
私たちを悩ませるこれらの生活習慣病は、偏った食生活、運動不足などが
原因で起こる病気です。私たちの身体に備わった体力や機能は、
使わなければ退化する仕組みになっていて、放っておくとそのまま老化に
つながります。ランニングのような持久的有酸素的運動を定期的、
継続的に行うことは、体の中を刺激し、活性化し老化防止に役立つうえに
次のような病気を防ぎ、改善する効果があります。

■循環器系の病気
高血圧、心臓病、脳卒中
■代謝系の病気
糖尿病 痛風 肥満 高脂血症
■骨関節系の病気
骨粗鬆症 変形性膝関節症
    変形性股関節症 骨折
 しかし、ランニングはあくまで良い健康状態を維持するためのひとつの手段であって、
走っているから健康だとは言い切れません。走っていても不摂生が過ぎれば、
いくらでも不健康になります。つまりランニング+規則正しい生活=健康と言えるでしょう。
藤居 宗一郎

花見の季節
 先月、某県の朝市に行ってきました。
そこで、かわいらしいふきのとうが売られていました。
また3月初旬には、黄砂も風に乗って日本に到来。
ホトトギスの初鳴きなど、気温も暖かくなってきてもうすっかり春ですね。
春になれば花粉症で悩まれる方も多いはず、
しかし美しい華を見に外に出るのはいかがでしょう。
春の華は色々ありますがやはり日本を代表的する華は、桜でしょうか。


 滋賀県には、沢山の花見スッポットがあるんですよね。
私の好きな桜の花見スッポット、トップ・ツーを紹介します。

 ■彦根城の桜
 所在地  彦根市金亀町
 シーズン 4月上旬〜中旬
 桜の種類 染井吉野、八重桜
 桜総本数 1300本
 開催時間 8時半〜17時
 駐車場  有り(有料)
 入場料  有料


 彦根城の白黒に桜の薄紅色が非常にマッチしていて、春爛漫の風情が楽しめる場所です。
団子より花の気分の時には最高。夜のライトアップは見事!の一言に尽きます。

 ■豊公園
 所在地  長浜市公園町
 シーズン 4月上旬〜中旬
 桜の種類 染井吉野
 桜総本数 800本
 夜桜時間 18時〜21時
 駐車場  有り(無料)
 入場料  無料

 ココは宴会が可能なので、仲間と集まる時など花より団子の私には最高の場所です。
一応、花見という名目で集まりますが、結局話に夢中になって、
最初と最後しか鑑賞しないというのが毎年の恒例です。
 今年こそは長浜城天守閣から眼下に桜花が雲海さながらの情緒を満喫したいと思います。
大村 朋子

桜餅の謎
 4月といえば花見です。僕は甘いものが大好きなので、
花見→花見団子、桜餅
とまさに花より団子な連想をしてしまいます。
先月のなぎさだよりで、ひなあられの東西の違いを書いたのですが、調べてみるとこのような食べ物は結構あるみたいで、桜餅にも2種類あることをご存知でしょうか?
関東のものは小麦粉で作られた焼き皮で餡を挟んだりくるんだりする、クレープのような形状の「長命寺桜餅」と言います。

これは浅草の近くで江戸時代に花街として栄えた向島の長命寺の山本新六が、桜の落葉に悩まされ思案の末に作り出されたと言われています。一方関西のものは細かく砕いた餅米を蒸して餡を包み、
俵型に仕上げたもので粒々もちもちの食感の「道明寺桜餅」と言われるものです。
こちらはお寺がお菓子の発祥の地、というわけではなく「道明寺粉」という材料を使っているため、
そう呼ばれています。大阪の藤井寺にある道明寺では、もち米を使って糒(戦国時代の保存食、
ほしいい)を作っていました。豊臣秀吉から礼状を送られたほど有名で、
これを粉にしたものが道明寺粉で京料理にも使われているそうです。
みんなでわいわい桜を見ながらの宴会も良いですが、カップルで桜餅を食べながら、
ほのぼのしてみるのもいいのでは。

松本 英夫